国の新型コロナウイルス緊急事態宣言や道の集中対策期間に合わせ、函館市は16日、感染防止のため、観光客の利用が見込まれる公共施設12カ所を18日から5月6日まで休館すると発表した。他地域からの人の往来が増える大型連休中の感染拡大を抑止するための措置。函館山ロープウェイも同期間、臨時休業することを明らかにした。
休館となるのは、青函連絡船記念館摩周丸、旧イギリス領事館、はこだてみらい館、はこだてキッズプラザ、熱帯植物園、箱館奉行所、縄文文化交流センター、市立函館博物館、郷土資料館、北方民族資料館、文学館、北洋資料館の12カ所。
16日に開かれた市新型コロナウイルス感染症対策本部(本部長・工藤寿樹市長)の会議で決めた。市保健福祉部は「緊急事態宣言が出されている中でも、観光客はゼロではない。休館は市民の安全を守るため」としている。
函館山ロープウェイは同期間、ロープウェイ、山ろく・山頂の売店、山頂レストランの全部門で臨時休業する。
このほか、市内の観光施設では、五稜郭タワーも同期間に休館することを既に発表している。
今回休館する市の関連施設は、函館で2月下旬に感染者が確認されたのを受け、大半の施設は3月3日から同19日まで、みらい館とキッズプラザは同31日まで休館していた。(稲船優香、野口賢清)