明治時代の客車を復元した「箱館ハイカラ號(ごう)」の今季の運行が20日から始まった。赤を基調としたレトロな車両は今年も健在で、街に本格的な観光シーズンの訪れを告げた。
当初は15日の運行開始を予定していたが、雨天で取り止めとなっていた。初便はダイヤ通り、午前10時ごろ駒場車庫前を出発。沿線ではスマートフォンなどで写真を撮る市民や観光客の姿が多くみられた。
十字街から函館駅前まで友人と乗車した札幌市の会社員、佐藤なぎささん(38)は「かわいらしい電車で旅行の記念になった」と笑顔で話した。
市企業局交通部によると、ハイカラ號の2018年の利用者は9555人。老朽化した車両の保全のため、昨年に続き今年も10月末までの土日祝日を中心に運行する。(山田大輔)