北海道新幹線開業に向け、函館や東北地方の魅力を発信するイベント「くるぞ!夢の新幹線!!」(函館法人会青年部会主催)が27日、五稜郭タワーアトリウムで開かれた。函館の見どころ紹介や新幹線への思いをつづった、市内48小学校の6年生1967人からのメッセージカードをつなぎ合わせ、巨大ボードを作成し、機運を高めた。
高さ1・8メートル、幅3・7メートルのボード作成には千代田小の6年生12人が参加。カードには「函館に来てくれてありがとう」「函館山の景色はさいこうだよ」「おいしい海鮮物をたくさん食べてください」などといった観光客向けのメッセージが記されている。つなぎ合わせると、新幹線車両のH5系が浮かび上がるデザイン。同小の福島翔君(12)は「自分のカードがどこにあるか分からないくらい迫力がある。ぜひ新幹線に乗ってみたい」と話していた。
会場では青森、岩手、宮城3県の名産物を販売したほか、開業までの歴史をたどるビデオや同青年部会のメンバーが、3県に出向き撮影したPR動画などを放映。「仙台すずめ踊り」のステージ披露や「わんこそば大会」も行われ、来場者は新幹線で移動時間が短縮される東北地方の魅力を体感した。
ボードは3月15日までアトリウムに展示し、16日以降JR函館駅構内でお披露目する予定。(蝦名達也)