北都交通(札幌)はこのほど、函館市内を走る定期観光バスに多言語自動ガイドシステムを導入した。道内初のサービスで、GPS(全地球位置把握システム)を活用して適切な箇所で観光名所の情報を4言語で案内し、外国人客の満足度向上を図る。
ソフトウエア開発のフュートレック(大阪)が手掛けるシステムを採用。長崎など他のバス事業者でも実績があり、元町や五稜郭タワー、トラピスチヌ修道院を巡る「見どころ満足1日コース」で導入した。
日本語、英語、中国語、韓国語に対応。観光スポットが近づくとワイヤレスレシーバーのイヤホンから自動で音声が流れる仕組みで、約30の地点で情報を提供する。
北都交通によると、北海道新幹線開業を契機に定期観光バスの乗客は増加傾向で、ほぼ毎日外国人が乗車。4月からサービスを始め、利用客から好評を得ているという。
同社函館支店は「選ばれるバス会社を目指すためにサービス向上は不可欠。PRを強化して、たくさんの方々にご利用いただきたい」としている。(山田大輔)