昨年11月から道南スルメイカが低水準ながら前年同月を上回る漁獲が続いており、函館朝市えきに市場(函館市若松町)の「元祖活いか釣り堀」では、スルメイカ釣りを楽しむ外国人観光客でにぎわっている。
函館市農林水産部によると、市水産物地方卸売市場での生鮮スルメイカの取扱量は、昨年12月が前年同月比14倍の168トンと低い水準ではあるものの、目を見張る伸びとなっている。
同釣り堀では、年明け5日が営業開始日だったが、しけの影響で7日が初日となった。同店によると、7日には40匹、8日が100匹、9日には20匹のスルメイカが入荷したといい、完売が続いている。
従業員の櫻庭のり子さん(65)は「昨年のこの時期はヤリイカばかりだったが、今年はまだスルメイカが入ってきており、逆にヤリイカが全くない。また、この時期にしてはイカのサイズが大きく、例年と比べると価格が少し高めではあるが、東南アジアを中心に海外のお客さまに楽しんでもらっている。今月末まで入荷が続くことを期待したい」と話す。
営業は午前6時半~午後1時半。時期や天候によって変更する場合がある。料金は時価。(野口賢清)