公立はこだて未来大、北大水産学部、道教育大函館校の3大学が、10月の大学祭で初めて連携する。ミス&ミスターコンテストの決勝大会や各大学で使えるクーポン券の発行などで学生や地域住民の回遊を狙う。
未来大は7~8日、北大が8~9日、教育大が14~15日に開く。教育大は学生主体の大学祭が2014年以来の復活となり、実行委員長、熊野心平さん(3年)が「同年代の交流を深めて広報を強化し、各大学祭を盛り上げよう」と2大学に呼び掛け、1月から打ち合わせを重ねている。
ミス&ミスターコンテストは、各大学で決定したグランプリによる決勝大会を、15日に教育大で開催。出場者による出店も予定している。また、各大学の模擬店で使えるクーポンを市内の協賛店や学校などに配布する予定で、模擬店の利益の一部は地域活動に寄付する。
教育大はゲストに卒業生のシンガーソングライターまえだゆりなさん、札幌出身の歌手佐藤ノアさんを迎える。熊野さんは「誰もが楽しめる大学祭に期待してほしい」と笑顔。北大は毎年人気のマグロ丼提供、研究室ツアーなどを企画し、実行委員の田中達也さん(4年)は「他大学の学生が少なかったので、幅広い層に来てもらえるきっかけにしたい」と意気込む。
未来大は昨年好評だったビンゴ大会やプログラミング教室などを準備中。実行委員長、宮前冠汰さん(2年)は「今までは前年踏襲の企画が多かった。連携強化を機に、新たなことにチャレンジしたい」と話す。(稲船優香)