東京のコンビニエンスストア内に併設していた函館市アンテナショップ「函館もってきました。」が、今年3月末で閉店していたことが分かった。異なる商圏で2011年から2店舗を開設していたが、1号店は2020年、2号店は3月末で閉店し、市のアンテナショップが姿を消した。函館産品の首都圏への販路拡大と、函館のファンを増やす拠点としての役割を果たした。
アンテナショップは、函館をPRする発信拠点として、1号店が11年12月にローソン京橋駅前店(東京都中央区)にオープン。JR東京駅八重洲南口から徒歩8分の好立地で、函館産ガゴメコンブ製品や塩ラーメン、スイーツなど地場産品の販売のほか、市の観光情報を発信していた。市によると、最大250品目を扱ったという。オフィス街のためビジネスマンが多く、周辺ホテルの宿泊客や外国人観光客も取り込んでいたが、20年7月に入居ビルの建て替えに伴い、9年間の歴史に幕を下ろした。
18年9月には、2号店をローソン世田谷奥沢五丁目店(世田谷区奥沢5)内に開設。東急電鉄東横線と大井町線が乗り入れる自由が丘駅徒歩5分の場所にあり、閑静な住宅地で「おしゃれな街」のブランドイメージが定着した女性の人通りが多い地域だった。最大130品目を扱っていたが、市が3月末での閉店を決めた。店自体は現在も営業している。
アンテナショップは市が函館物産協会に運営を委託し、ピーク時には2店舗合計で1598万円(19年度)の売り上げを記録し好調だった。
市食産業振興課は、閉店の理由について「いい意味で一定の役割を終えた」と説明。「全国に函館産品をPRする新たな取り組みを考えたい」としている。(山崎大和)



