日本とオーストラリアで学んだ経験を融合し
暮らしにスパイスを与える作品を
「ろくろを回すと瞑想のように没頭できる」と制作の魅力を語る堂前亜子さんは、昨年から両親が営む「はこだて工芸舎」を拠点に「AKOstudio」として活動する陶芸家。愛知県瀬戸市の窯業訓練校で学び、オーストラリアで陶芸家のアシスタントを務めた経験を生かし、和と洋を融合させた陶芸に取り組んでいる。
「日常の中でキャンドルを灯したり、絵画やオブジェを飾ったり、オーストラリアには豊かな暮らしがありました。忙しい日々に心のゆとりを取り戻せる、そんな作品を作れたら」。丸みのあるやさしい形と釉薬の下に透ける土の色が、一つひとつ異なる表情を見せる香立てや一輪挿し…。モチーフとなったのは函館ベイエリアで見た海面や枯山水の庭から着想した“波紋”。「函館の街は海や山が近く、さまざまな癒やしやアイデアをもらえる。帰ってきてみて改めてほかには無い場所だと感じます。ここから世界に作品を発信できたら」と自分にしかできない表現を追い求めている。
(ハコラク 2022年1月号掲載)
AKO studio
函館市末広町8‐8 はこだて工芸舎内
☎0138‐22‐7706
10:00~18:00
無休 P有り
キャッシュレス決済利用可
インスタグラム「ako_studio_」
https://akostudio.handcrafted.jp