臥牛山9月7日・電力への依存
6日午前3時8分、突然の揺れが道南はおろか、北海道全体を襲った。道内の最大震度は6弱、函館も震度5弱を観測。その直後から道内全域が停電する異常事態に直面、市民生活は大パニックに陥った▼午後1時現在、道南では大きな被害こそ出ていないものの停電が長引き、JRや函館―札幌間の高速バスが運休を決めたりしている。市内のデパートでもシャッターが開かずに店の前で商品を販売したりと大きな影響が出ている▼弊社は自家発電設備を有しており、地震発生の約1時間半後からかろうじて最小限の電力で業務を始めた。普段16ページの新聞を皆さんにお届けしているが、本日の紙面は大幅に減ってしまうことをお許し願いたい▼改めて思うのは…私たちの市民生活がどれだけ電気に依存しているかを、まざまざと思い知らされたということ。ただ、まだ暑さの残る9月初めだったから良かったのかもしれない。これが冬場ならば、市民生活はさらに混乱していただろう▼北電管内の火力発電所がすべて停止しており、全面復旧には相当な時間がかかりそう。困難な時こそ、譲り合い、助け合う心を。住民が力を合わせることなくして、今後しばらく続く苦境は乗り切れない。(C)