函館市湯川町1のたこ焼き店「たこ焼き菜々」(対馬裕佳子店主)は、生成AIを活用して自ら開発した公式ホームページ(HP)を公開した。店では物価高騰によるたこ焼きの値上げを避けようと、昨年秋に「たこ焼きトレーディングカード」を制作、半年で1000パックを完売して価格維持に成功したことを受け、たこ焼きとトレカ、ゲームを融合させた〝遊べる公式HP〟を作った。対馬さん(43)は「物価高騰を『遊び』で突破したい」と話している。
対馬さんはたこ焼き(8個入り税込み450円)の値上げ回避に向け、自ら生成AIを駆使して全50種類のトレカ(1パック500円)を制作。「カードを売って原価高騰を補う」という奇策とファミコン風のドット絵、函館の地域色を交えたギャグや風刺という内容が受けて全国から注目を集めた。「たこ焼きを買いに来るお客さんのほかに、カードを通じて仲良くなるお客さんが増えた。みんなで楽しみを共有したい」と、昨年12月からHPの制作を開始。生成AIをフル活用して3カ月で開設にこぎ着けた。
HPはロールプレイングゲームのような世界観で、無料で遊べるのが特徴。メインゲーム「たこ焼きファーム」は、畑に種を植えてデジタル版の「たこ焼きトレカ」を収穫する。カードはゲーム内の露店で売ることができ、手に入れたゲーム内通貨でタネや水、肥料を買って育てる―という内容だ。実際の常連客がキャラクターとして登場するなど、遊び心をふんだんに詰め込んだ。
また、店や通販サイトで実際のトレカを購入するとシリアルコードが付いており、ゲーム内で限定カードが収穫できるといった仕掛けもあり、人気配信者とのコラボも企画している。
HPではさらに「たこ焼き釣り」、「たこ焼きバランスタワー」のミニゲームも2種類用意。対馬さんは「生成AIを使って一人でここまで作れるとは思っていなかった。小さな店でどこまでできるかの挑戦」とし、「課金要素はなく完全無料なので安心して遊んでほしい。これからも改良を重ねていきたい」と話している。
HPは二次元コードを参照。トレカは店頭と通販サイト「BOOTH」で販売している。(千葉卓陽)



