4月22日に開業予定の再開発ビル「シエスタ ハコダテ」(本町24)を手掛けるSPC函館本町開発(布村隆二社長)は16日、同ビル地下1階に整備する商業ゾーンの概要を発表した。統一したデザインのフロアで道南中心の11店が生鮮品やスイーツ、アルコールなどを提供。その場でグルメを味わえるスペースも設置し、食料品販売と飲食を融合した新たな施設で食の魅力を紹介する。
床面積は約660平方メートル。「函館フードマーケットホール シエスタキッチン」と銘打ち、首都圏を中心に食料品店などを展開する「ディーン&デルーカジャパン」(東京)が監修し、フロア全体を洗練されたデザインに仕上げる。
肉店「お肉のつしま」は、はこだて和牛をメインとした食材とカウンターでステーキを提供。「魚長食品」は新鮮な鮮魚や職人がその場で握ったすしを扱う。
松前町の和菓子店「北洋堂」は函館初登場。老舗ベーカリー「キングベーク」や洋菓子店「プティ・メルヴィーユ」も出店するほか、ワインショップやアジア料理の総菜店、カフェなどが並び、共有のイートインコーナーは約40席を用意する。
布村社長は「都会的な雰囲気の中で地元店が食を紹介する、今までにない形のフードコミュニティー。他の地方都市のモデルになるようにしたい」と意気込む。シエスタの1~3階では、東北以北で最大級となる「無印良品」が同日にオープンする予定。(山田大輔)