函館市本町29のLC五稜郭ホテル本館1階に、道内初となるカニの自動販売機が設置され、17日から販売を開始する。根室近海で水揚げして冷凍した3種類のカニは誰でも購入可能。鮮度や味を保ち、通常よりも手ごろな価格で堪能することができる。
カニは根室市の水産卸売業「根室海鮮」(遠藤敏治社長)が提供。6年ほど前、道内で不動産事業などを手掛けるLCグループのリンクル(札幌市)が運営するテナントで営業したことがきっかけで設置が実現。“カニの自販機”という斬新なアイデアで販路拡大を目指すという。
販売するカニは、クリガニ、花咲ガニ、毛ガニの3種類で、全て根室産。価格は、クリガニが1杯500円、花咲ガニは1000~2000円(大きさにより異なる)、毛ガニは3900円。また、ゆでたてのカニを根室からチルド保存して届けるチケットも購入でき、自宅などへ発送可能(1・8キロ詰めで8000円)。
遠藤社長によると、花咲ガニは味が濃厚なのに対し、クリガニは比較的淡白な味といい、食べ比べも楽しめるという。「函館で花咲ガニはなかなかお目にかかれない。ぜひ直接味わってほしい」と力を込める。
リンクルテナント事業部の千葉雄大次長は「国内外の観光客にはおみやげにしても良い。地元の方にも気軽に利用してもらえれば」と話している。(長内宏人)