函館短大(沢辺桃子学長)で13日、有志学生グループ制作した食育絵本「つよいぞ!!パワフルなっとうマン」の著作権譲渡契約の調印式が行われた。卒業を翌日に控えた学生たちが、自分たちの作品を地域の食育活動に役立てるため、連携先の地元企業に権利を託した。
プロジェクトは、函館市の納豆メーカー「ヤマダイフーズプロセシング」の依頼を受け、2025年4月に始動。食物栄養学科と保育学科の2年生計14人が参加した。絵本(A4判、16ページ)は、納豆が苦手な男の子の夢に「なっとうマン」が現れ、栄養の大切さを伝えて克服を促す物語だ。
ストーリーを食物栄養学科、作画を保育学科が分担し、栄養学の専門知識と幼児への伝え方の工夫を融合させた。昨年11月の「函館アカデミックリンク2025」では審査員特別賞を受賞するなど、高い評価を受けている。
調印式では、代表の藤島りこさん(20)が契約書に署名した。同社の協力で増刷された絵本の寄贈も行われた。
沢辺学長は学生たちに対し、「どんなものであっても、誰かが作ったオリジナルのものを尊重しなければならない。今回の譲渡契約を通じて、他者の創作物を大切にするリスペクトの精神を学び、責任ある社会人として羽ばたいてほしい」と、あえて正式な式典を行った教育的意図を語った。
学生らはこれまで付属幼稚園などで読み聞かせを行ってきた。作画を担当した桜井樹音(じゅね)さん(20)は「自分のものが絵本になり、みんなで完成できてうれしい」と笑顔を見せた。
著作権を譲り受けたヤマダイフーズプロセシングは「子どもたちに伝統食品納豆の良さを知ってもらい、元気になってほしい」と期待した。今後絵本を広く地域の食育推進や健康増進に役立てていく方針。(横山蔵利)



