【七飯】七飯町の野菜農家で、ハウス内で育てた白カブの収穫、出荷が進んでいる。艶やかで柔らかく、甘みも強いカブが次々と顔を出している。
町中島でハウス12棟のうち、10棟で白カブを生産する渋谷祐太さん(33)方では、今月5日に収穫をスタート。暖冬を受け、昨年より2週間ほど早い作業開始となった。カブは大きいもので直径7~8センチに成長、一つ一つ丁寧に手作業で掘り出し、選別後、パート従業員らが水洗い、結束し箱詰め。JA新はこだてを通じ市場出荷される。
渋谷さんは昨年12月下旬に種をまき、約3カ月かけてじっくり育てた。「今年はサイズが大きすぎず、割れも少ない。甘くて柔らかくみずみずしい。浅漬けはもちろん、生でもおいしい。葉や茎も柔らかいので食べられる」と話す。
七飯の白カブは道内他産地に先駆けて出回り、春を呼ぶ野菜として知られる。例年ハウスものは5月中旬まで続き、5月の連休明けから露地に切り替わり、6月上旬まで出荷される。(山崎大和)