函館市は、地域福祉を推進する動画を作成した。「はこだて福祉チャンネル」と銘打って今年度公開する5本のうち、2本を12日に先行公開。手話と、70歳以上が対象の交通料金助成制度について、小学生のリポーターがクイズを交えて分かりやすく伝えている。
地域福祉へ関心を持ってもらうとともに、将来の担い手確保のために初めて作成した。事業費は委託料など180万円。
「手話を知ろう!学ぼう!」(7分42秒)は、聴覚障害者とコミュニケーションを取る時のポイントや市内で開講している手話に関する講座、毎月1~2回開かれる手話カフェなどを紹介。ろうあ相談員の市職員が「こんにちは」「また会いましょう」など簡単なあいさつの手話を指導する。
また、「函館市高齢者交通料金助成制度の手続き」(5分36秒)では、助成を受けるまでの4ステップを案内。ICカード「イカすニモカ」の購入と申請、市電や函館バスに乗車した際の利用方法、ポイント交換をリポーターが体験しながら解説している。
動画は市ホームページや動画投稿サイト「Youtube」のチャンネル「hakodatecm」で閲覧できる。市は出前講座などで使用するほか、社会福祉協議会など関連団体のホームページに掲載してもらうよう呼び掛ける。希望者にはDVDを貸し出す。
残りの3本は、民生委員、在宅福祉委員会、地域包括ケアシステムについて紹介する内容で、今月末までに全て公開予定。市地域福祉課は「幅広い年代の市民に見てもらい、地域福祉の担い手づくりに役立てたい」としている。(稲船優香)