【北斗】北斗市は1日、2015、16年度の介護保険料の徴収について、誤った算定額で条例制定し、2291人分に対して過剰に徴収していたと発表した。市は過納付分2375万8920円を返還する方針。6日開会の市議会定例会に関係条例の改正案とともに還付金額を計上した18年度介護保険事業特別会計予算案を提出する。
介護保険料は所得に応じて10段階に設定されており、法令によって基準額に乗じる割合が定められている。保健福祉課によると、第4段階の対象者に対して年額5万8320円と算定するところを、基準額乗じる割合を誤り、6万4800円として条例を制定。15、16年度はその額で徴収したが、17年度は条例改正をせずに本来の正しい算定額で徴収した。同課は「消費税引き上げに伴う改正とそれ以外の改正を混同し、施行令と異なる乗率で保険料を設定してしまった」としている。
条例改正後、対象者におわびと還付手続きについて通知し、4月以降順次返還する。同課は「あってはならないこと。事務処理の体制を強化し、再発防止に努める」としている。