函館市教委は16日、フル・ハーフ同時開催となって3回目の「2018函館マラソン」(7月1日、市千代台公園陸上競技場発着)について、2月19日にエントリー受け付けを開始することを明らかにした。昨年の大会で発生した「宿問題」の解消に向け、エントリーに先駆けて2月12日午後9時から宿泊予約をあっせんする。
同日、市役所で開かれた実行委(委員長・岡部寿一道南陸上競技協会会長)の総会で報告し、承認された。
申し込み期間は、2月19日午後9時~4月13日午後5時。フル・ハーフともインターネットで、ハーフのみ郵便振替での申し込み(2月20日から)も可。定員になり次第締め切る。昨年の大会は申し込み期間が約1カ月だったが、今年は約2カ月に拡大し集客を図る。
宿問題では、昨年はエントリー開始直後に市内の宿泊施設の供給不足が顕著となり、エントリーはしたいものの「宿がない」「高い」といった投稿がSNSで拡散し、エントリーの勢いが急激に鈍化した。
問題解決のため、オフィシャルスポンサーのJTB北海道が今年は昨年の当初段階より1000室多い2000室を確保するとともに、函館ホテル旅館協同組合や函館湯の川温泉旅館協同組合と連携し早期のリリース、値ごろ感のある価格設定となるよう調整を促す。
また、今年新たな試みとしてフルマラソンにペースランナーを8人配置。ランニングの愛好家団体「函館走ろう会」に依頼し、3・5時間、4時間、4・5時間、5時間で2人ずつ走る。表彰は年代別5歳刻みの男女各1~3位まで行う。昨年から導入した時差式スタートを継続し、ハーフが午前9時、フルが同9時10分スタートとするほか、エイドステーションを昨年より3カ所増やし16カ所(うちフード提供は6カ所)とするなど、ランナーの満足度を高める対策を講じる。
フル・ハーフとも定員は4000人で、参加費はフル9000円、ハーフ5000円。JTB北海道函館支店は「昨年のようにエントリー開始と同時に宿の供給不足を招かぬよう準備に万全を期す」と強調した。(山崎大和)