函館市は2日、2024年度の観光入り込み客数が前年比13・9%増の602万2000人(推計値)だったと発表した。函館が舞台となった映画で24年公開された「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」が追い風となり、市で初めて600万人を超えて過去最多を記録。外国人宿泊客数も同51・9%増の56万8000人で、過去最多を塗り替えた。
通年の602万2000人は、北海道新幹線の開業効果が出た16年度の560万7000人を上回り、コロナ禍前19年度の536万9000人をも超えた。上期が同10%増の345万3000人、下期が同19・7%増の256万9000人で、下期は過去最多。
交通機関別でみると、乗用車などが同14・9%増の319万5000人(構成比53%)、鉄道が同13・8%増の143万2000人(同23・8%)、航空機が同12・3%増の89万5000人(同14・9%)、船舶が同11%増の49万8000人(同8・3%)で、いずれも伸びた。
道内外別の構成比は、道外客が59・7%、道内客が40・3%。宿泊客が60・9%、日帰り客が39・1%となり、市はともに割合が6対4となり、傾向に大きな変化はないとみている。月別では、全ての月で前年度を上回り、特に今年1月は同43・4%増と大きく伸長した。
宿泊客数の延べ人数は472万7000人と過去最多で、平均宿泊数は1・29泊で前年度の1・26泊より増えた。
海外客の割合は台湾が40・6%を占め、中国が28・7%、韓国と香港が各4・8%、タイが4・6%、シンガポールが4・2%、米国が3・3%など。1位が函館との直行便がある台湾で23万438人、2位が中国で16万2716人となり、下期は14万596人と台湾を上回る好調ぶりだった。月別で昨年12月、今年1、2月が中国人の入り込み増が目立った。
市役所で記者会見した大泉潤市長は「新型コロナウイルス禍からの脱却で旅行意欲が回復傾向にある中で、円安による海外旅行費用の高額化で旅行意欲が国内に向いており、国内の定番観光地から旅行動向が一定程度地方に分散されたと推測する。コナンの話題性もあり、函館を選ぶ旅行者が多かった」と分析した。(山崎大和)



