年間で最も地域を盛り上げた作品と、活性化に尽力したロケ地を表彰する「ロケーションジャパン大賞」に、人気アニメの映画「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」で舞台となった函館市がグランプリに選ばれた。20日に東京で授賞式があり、大泉潤市長が表彰状を受け取り、喜びの声を上げた。道南のロケ地が受賞するのは初めてで、道内は札幌市に次いで2回目。
同賞は、雑誌を制作するロケーションジャパン編集部の主催で、毎年開いており今回で15回目。「地方創生」をキーワードに、読者2万人が支持した行きたいロケ地のアンケート結果や観光庁、有識者の審査を行い、グランプリなど全7賞を選んだ。
昨年4月に公開した映画に合わせ、市などは事前に「函館×名探偵コナン」特別イベント実行委を立ち上げ、まちを挙げた取り組みを展開。作品に登場した観光名所を訪れ、スタンプラリーを楽しむ「函館まち巡りマップ」を延べ35万部作成したほか、市電とコラボレーションしたラッピング電車の運行、市内10カ所にフォトスポットを設置するなどした。
また、函館バスもラッピングバスを運行したことや、函館山ロープウェイがゴンドラ内で特別アナウンスを流すなど、地元企業も多彩なアイデアでコナンフィーバーを後押しした。国内外から多くの観光客が訪れた函館は経済効果にプラスとなり、2024年度上期(4~9月)の観光入り込み客数(推計値)が前年同期比10%増の345万3000人を記録、映画も興行収入158億円を達成した。
式で、市長は「地域一体となり作品とファンの聖地巡礼を応援してきたことが評価され、大変うれしい」と述べた。(竹田 亘)



