プリンセス・クルーズ社の豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」(11万5875トン)が6月30日、函館港に入港した。客船寄港時の通訳ボランティア活動を続ける遺愛女子高校英語科生徒が船内見学会に招待され、3年生33人が船内の華やかな世界に目を見張った。
生徒の船内見学会は3年間の活動の〝ご褒美〟として、同社の日本法人「カーニバル・ジャパン」が昨年に引き続いて招待した。3年間の活動時に船内に入る機会はごく一部の生徒に限られ、ほとんどの生徒が、岸壁からの眺めとは別世界の船内を満喫した。
船内では、レストランや劇場、屋上デッキのプールなどさまざまな施設を見学。生徒たちは驚きの声をあげ、いすの感触を確かめたり、記念撮影を楽しんでいた。高野美紗さん(17)は「勉強した英語を活用できるボランティア活動も楽しんできたが、最後に船に乗れるのを楽しみにしていた。いろいろな人とコミュニケーションができる客船のクルーもすてきな仕事だと思った」と話していた。
同船は今季2回目の寄港で、6月24日に横浜を出発後、釧路やロシア・コルサコフなどを回り、函館に到着。ほぼ定員の約2600人の乗客が晴天の函館を楽しみ、次港、青森に向かった。次回は7月14日に寄港する。(今井正一)