新型コロナウイルスのPCR検査が受けられる、店舗型検査センターが29日、函館空港国内線旅客ターミナルビル1階チケットロビーにオープンした。事前予約制で初日は34件の予約があり、年末年始の帰省などで空港を利用する人が訪れた。
全国で49店舗の検査センターを展開する木下グループ(東京)と同空港を運営する北海道エアポートが設置。道内の空港では函館のほか、新千歳と旭川に開設されている。
鼻の粘膜液による抗原検査(1600円)と、唾液採取によるPCR検査(2300円)を実施。抗原検査は約30分後、PCR検査は翌日にメールで結果を通知する。1日の最大検査人数はPCR検査が132人、抗原検査が88人。
28日に神奈川県から函館に帰省した男性会社員(26)は「ネットを通じて函館空港に検査センターができることを知って申し込んだ。1週間ほど函館に滞在する予定だが、陰性の結果が出れば安心して家族や友人と交流できる」と話した。
同センターは、健康上の理由で新型コロナウイルスワクチンを接種できない人らを対象に道が行う無料検査の対象事業所に登録されている。無料検査の希望も事前予約が必要。
営業時間は午前8時~午後7時(最終受け付け同6時半)。無休。予約は5日前から当日まで専用サイト(https://covid―kensa.com/hakodate―ap.html)で受け付ける。(小川俊之)