絵本に登場するお菓子の家を“駄菓子”で作るチャリティーイベントが5日、MEGAドン・キホーテ函館店(函館市美原1)2階で始まった。初日から多くの家族連れらが訪れ、子どもは無邪気に、大人は童心に帰ってお菓子の家作りを楽しんだ。
同イベントは市内在住の女性(64)が企画。函館出身のそっくりタレント、松本一人さん(54)が協力、全国10以上の団体・個人が協賛する。使う駄菓子は“冬の七夕まつり”として子どもたちにプレゼントし、市内の児童養護施設などにも寄贈する。
松本さんら7人が作業して4日夜に完成。高さ2メートル30センチ、横2メートル、奥行き4メートルある家の屋根に雪を見立てたコットンを貼り、建物全体には700個以上「うまい棒」やチョコレートを飾って土台を作った。装飾には函館出身のバルーンパフォーマー、KICK(キック)さんも協力、聖夜の雰囲気を醸し出している。
イベントでは募金に協力すると金額を問わず1人2本のうまい棒をもらえ、壁や天井などに装飾でき、親子連れらは思い思いの場所に飾ったり写真を撮ったりして楽しんだ。函館中央小4年、大野みなみさん(9)は「できあがった家を想像したら食べてみたい」と完成を待ちわびていた。
25日まで。午前10時~午後5時。入場無料だが参加時はマスク着用と検温・消毒、募金への協力を呼び掛ける。(長内宏人)