JRA(日本中央競馬会)の北海道シリーズが18日、開設120周年を迎えた函館競馬場(駒場町)で開幕した。初日から大勢のファンが詰め掛け、間近を駆け抜けるサラブレッドの激闘に熱い声援が送られた。
この日の函館は正午ごろから気温が上がり、最高気温は7日ぶりに20度を上回った。北斗市の会社員佐藤亮さん(31)は「生で見る競馬の迫力はすごい。子どもの遊具やイベントもあり、1日中楽しめる」と笑顔で話していた。
北海道新幹線特任車掌を務める鈴井貴之さんがトークショーに登場。「第1回オリンピックも1896年に開かれた。五輪と同じ歴史をたどってきていると思うとすごい」と話し、「地元だけでなく、東北をはじめ本州からでもふらっと競馬場に来られる」と利便性をPR。この日のメインレース予想などで盛り上がった。
福島県の物産ブースでは、民芸品の起き上がりこぼしの絵付け体験や県産品の販売を実施。観光パンフレットを配っていた馬場二三子さんは「仙台乗り換えで3時間半と近くなった。函館の皆さんには、福島競馬場にも遊びに来てほしい」と話していた。
函館初登場となった女性専用ブース「UMAJO SPOT」では、オリジナルスイーツやドリンク、週替わりの美容体験などが楽しめる。
函館開催は7月24日まで、土・日曜の計12日間にわたり繰り広げられる。(稲船優香)