市立函館保健所は15日、函館市内の介護老人福祉施設で、新型コロナウイルスワクチンを同じ人に3回接種するミスがあったと発表した。現在のところ、接種者の体調に異常はなく、健康観察を続けているという。
同保健所によると、14日午後4時40分ごろ、同施設で既に2回目の接種を終えていた入所者の90代女性に対し、3回目のワクチン接種が行われた。同施設に医師が出向く形で行われたもので、予診の際に本人確認が十分に行われなかったことが原因。施設側は女性の家族に連絡し、謝罪したという。
同市は「新型コロナワクチン事務処理の手引き」や国の通知などで、間違い事例や留意点について注意喚起してきたが、同施設に対しあらためて、予診時の本人確認の徹底、接種対象者と非接種対象者が混在しないよう接種を行う区域を明確にする、などの再発防止に努めるよう指示。ほかの医療機関や高齢者入所施設などにもあらためて周知徹底を行うとしている。