函館市船見町の国華山高龍寺(永井正人住職)は今月から、境内にウェブ上で仏像や建築様式などの説明が見られる二次元コードを設置した。参拝者がスマートフォンなどでコードを読み込んで、より深く寺院について知ってもらおうという取り組みで、永井住職(47)は「スマホを片手に楽しく境内を巡ってほしい」とPRする。
同寺院では拝観を常時受け付け、希望者には僧侶が境内を説明する案内を続けている。今回、新型コロナウイルスの影響で対面での接触を避け、感染防止を考慮に入れながら見学してほしいとコードを境内7カ所に設置した。
コードは日本語版と英語版の2種類で、スマホで読み込むと各施設の説明や飾っている掛け軸、それぞれの仏像にまつわる言い伝えなどを閲覧できる。通常は社殿の中に祭られ、見ることができない仏像も写真で公開している。
また、玄関や廻廊入り口には、クイズに挑戦できるコードを設置。ランダムで5問で出題され、二次元コードの説明やパンフレットを参考にすると解ける問題で、全問正解者には特典も用意している。
永井住職は「どれも高龍寺に来てコードを読まないと見られないコンテンツになっている。ぜひ気軽に拝観してほしい」と話している。境内の拝観時間は午前9時~午後4時。(飯尾遼太)