29日の渡島・桧山地方は温かい空気が流れ込んだ影響でぐんぐん気温が上がり、各地で30度を超える猛暑となった。北斗市は正午ごろ34度まで上昇し、1977年の観測開始以来最高を記録した。函館市も歴代8位タイの32・7度まで上がるなど、道南5地点で今季最高気温を更新した。30日は一転して荒れた天候になる予報で、気象台は注意を呼び掛けている。
函館気象台によると、午前11時ごろから昼過ぎまでに30度を超す地点が渡島・桧山管内で増えた。北斗、函館市以外にも、木古内で歴代7位となる33度、八雲で31・7度、森で31・4度と5地点で今季最高気温を記録した。
函館市内でもハンカチで汗を拭ったり、日差しを避けるために帽子をかぶった人たち多く見られ、函館駅前では日傘を差して歩く人も少なくなかった。五稜郭公園には家族連れや観光客らが足を運び、日陰を探したりソフトクリームを食べるなどして涼を求めていた。小樽市から友人と来函した会社員、佐々木千佳さん(40)は「北海道じゃないくらい暑い。マスクをしているとさらに辛い。早く過ぎてほしい」と話していた。
30日は一転、局地的に激しい雨
30日の道南は低気圧が発達しながら北海道付近に近づく影響で、道南地方は雷を伴い局地的に激しい雨が降る見込み。予想される雨量は29日午後6時から30日午後6時までの24時間で、80ミリから100ミリ。大雨による土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水のほか、強風にも注意を呼び掛けている。(小杉貴洋)