新型コロナウイルスの影響で、函館山はロープウェイやバスが運休し、ひっそりとしている。28日からは全ての車両の通行が禁止となり、例年の大型連休なら大勢の観光客でにぎわっていたはずの函館夜景も、しばらくの間お預けとなる。
感染拡大防止のため、函館山ロープウェイは18日から5月6日まで運休中。併せてバスも運休している。
26日は展望台も閑散。通常だと人混みでごった返す夜も、数台のタクシーが山頂へ向かう程度。函館市外の客を乗せ、案内した60代のタクシー運転手は「道外の観光客は皆無。きょうはサクラを目当てに来た道内客を乗せたが、夜はホテルにこもるのか、山に行く人は少ない。書き入れ時だが、我慢するしかないね」と嘆いていた。
車両用登山道は28日午後5時から5月7日午前11時まで通行禁止となる。山頂駐車場(バス用含む)や、つつじ山駐車場を閉鎖。函館市は登山口付近に看板を立て、車両で山頂に上がれないよう注意を呼び掛ける。(稲船優香)