函館市の西部地区にある基坂(もといざか)で、ウオータースライダーを楽しむイベント「函館まるごとテーマパーク」が27日開幕した。子供たちが長さ約80メートルのウオータースライダーを滑り降り、時折の雨にも負けず、歓声を上げた。
函館青年会議所(JC)の主催。函館の坂を活用するとともに、市民に西部地区の観光資源を再確認してもらおうと、昨年初めて開催した。
1つの浮き輪で仲良く滑った、北斗浜分小4年の本間陽輝(はるき)君(10)と小梅直起君(10)は「くるくる浮き輪が回って、下の水たまりにバシャンと落ちるのが楽しかった」と喜んだ。
約8メートルの高低差と水の流れを利用して下るのが特徴。函館JCの平賀一匡地域価値創造委員長は「今年は上から水を流すだけでなく、坂の中間から循環した水も流すことで、最後まで滑り切れるように工夫した」という。
2回目の今年は、隣接するペリー広場(弥生町2)で、水鉄砲を撃ち合う「ウオーターファイト」を初めて企画。元町公園にはフードコーナーも設けている。最終日の28日は午前10時~午後4時。(深津慶太)