動物愛護に取り組むボランティア団体「函館ワン・ニャンパトロール」(西田のり子代表)が、定期的に犬猫の譲渡会やフリーマーケットを開催する活動拠点を、市内海岸町15に設けた。10日午前11時から、同所で譲渡会を開く。西田代表は「活動の幅が広がる。譲渡会だけでなく、不幸な命を増やさないための啓発活動にも使っていきたい」と話している。
同団体は2005年に結成。現在はメンバー、協力者ら10人で活動しており、病気やけがをしたり、保健所に持ち込まれるなどした犬猫を引き取って世話をし、譲渡会で新しい飼い主を探したり、健康に関わるケアなどを進めている。西田代表は本紙で毎月第1火曜日に「ワンニャン奮闘記」を連載し、小さな命を守るための活動を伝えている。
譲渡会はこれまで夏場に月3~4回のペースで開いており、活動場所が主に屋外で、冬場に行えないことが悩みだった。今回、協力者の市民から空いている持ち家を無償で提供するとの申し出があり、念願の活動拠点ができた。
2階建ての建物のうち1階部分を使用。21平方メートルのスペースには犬猫用のケージなどを置き、譲渡会のほか、活動資金に充てるフリーマーケットを開催する考え。奥の11平方メートルの部屋は、犬猫と市民とが触れ合える場にする。
西田代表は「本当にうれしい。写真パネルの展示などにも使っていきたい」と話している。
譲渡会とフリーマーケットは毎週日曜に開催予定で、10日は午前11時から午後3時まで。子猫を含む猫10匹、小型犬2匹の新しい飼い主を探す。問い合わせは同団体(☎090・2692・7455)へ。(千葉卓陽)