【乙部】3日午後5時15分ごろ乙部漁港付近で、海上から上空に向かって立ち上る細長い渦が目撃された。渦は陸上方向に移動しながら約5分ほどで消滅。同町役場などによると、この渦による被害は報告されていない。
函館地方気象台によると、この渦は漏斗雲(ろうとうん)とみられ、「渦が地上まで到達する規模になると竜巻となって、被害をもたらす可能性があった。今回は渦を発生させた積乱雲が発達していなかったので、竜巻になる可能性は低かった」とみている。
渦を撮影した町職員によると「昨年の9月にも町内で竜巻が発生し、建物の屋根がはがれる被害があったので、また(竜巻が)発生したのかと驚いた。発生時間は5分程度だったようだが、もっと長く感じた」と話していた。(小川俊之)