函館出身のロックバンド「GLAY」が25、26の両日に緑の島(大町)で開く5万人動員の野外ライブが1週間後に迫り、市内ではGLAYやファンを歓迎するフラッグが掲げられるなどライブに向けた機運が高まっている。今後も直筆のメッセージをメンバーに送る企画や「聖地」を巡る公式イベントも予定されており、さらに函館の街が“GLAY”色に染まりそうだ。
歓迎フラッグは縦80センチ、横50センチ。メンバー4人の写真やライブのロゴとともに「ようこそ函館へ」とのメッセージが書かれている。函館国際観光コンベンション協会を中心に市内の企業や団体が、駅や空港、ライブ会場周辺の街路灯などに計172枚を掲出した。
同協会は「全国から訪れる大勢のファンの皆さんに歓迎の気持ちを伝え、ライブの雰囲気を盛り上げていきたい」としている。
メンバー4人をモチーフにした等身大レリーフやGLAYの楽曲が流れるからくり時計を置く市の公益施設「Gスクエア」(本町、シエスタハコダテ4階)は、20日からメンバーに直筆のメッセージを送る企画を実施する。ライブタイトルをプリントしたA5判のメッセージ用紙とボックスを27日まで館内に設置し、28日にもGLAYの所属事務所「ラバーソウル」(東京)に郵送するという。
同館スタッフの天野正敏さんは「SNSで気軽にメッセージを送れる時代だからこそ、手書きでGLAYにそれぞれの思いを伝えてもらいたい」と呼び掛ける。
23~27日には、ラバーソウルがGLAYゆかりの地を巡る公式イベント「GLAY NAVIGATION(通称・グレナビ)」を開催する。無料の公式アプリ「GLAY」を起動している状態で、函館時代にライブをした「あうん堂ホール」(松風町8)やこけら落とし公演を行った「函館アリーナ」(湯川町1)など市内・近郊の19カ所に近づくと、楽曲とともにメンバーのコメントが流れてくる。
同事務所は「メンバーだからこそ知るレア情報やトークが盛りだくさん。初めての試みをぜひこの機会に楽しんでいただきたい」とPRしている。(金子真人)