函館出身で、現役最年長プロレスラーとして知られる大日本プロレスのグレート小鹿会長（７５）がこのほど、函館新聞社を訪れた。４月８日に函館総合卸センター流通ホール（西桔梗町５８９）で開催する函館大会をＰＲするとともに、自身の母校でもある函館銭亀沢中学校で植樹を実施することを発表。豊かな緑と海をふるさとの資源として残したいとしている。
　小鹿さんは２０１１年３月の東日本大震災以降、さまざまな形で被災地と関わりを持つ中で、将来の子どもたちに豊かな資源を残そうと、１５年にＮＰＯ法人「資源を増やす木を植えましょう」（本部・札幌）を設立。理事長として、全国各地で開催するプロレス大会の会場でも募金を募り、植樹活動を展開している。
　昨年５月にははこだて観光大使にも就任。関係者の協力を得て、４月５日に母校での植樹が実現することになった。小鹿さんは「生まれ育った石崎町はコンブやイカ漁が盛んで海の恵みがたくさんあったが、今は漁師も少なくなった。函館は海に囲まれ、木はいずれ海をつくる資源になる。子どもたちに夢と希望を与え、豊かなふるさとを残してあげたい」と話す。さらに「小鹿が植えたのならおいらも植えようじゃないかと思う人が後に続いてくれたら」と願う。
　一方、約１年ぶりとなる函館大会は、伊東竜二選手や関本大介選手、アブドーラ・小林選手、橋本大地選手らが来函予定で、蛍光灯デスマッチも開催する。小鹿さんは今月１６日にもリングに上がり、フォール勝ちを収めているほか、２７日にも試合が組まれており、函館でリングに立つ可能性もある。
　前売り券は最前列スーパーシート６０００円、指定席５０００円、自由席４０００円。１８歳以下は当日のみ無料。保護者同伴に限り小学生以無料。各コンビニエンスストアの端末や市内松柏堂プレイガイドなどで発売中。問い合わせは大日本プロレス（０９０・１５２５・６０１０）へ。（今井正一）