国の特別史跡・五稜郭跡の周辺を電飾で彩り、星型を幻想的に浮かび上がらせる「五稜星(ほし)の夢イルミネーション」の準備作業が23日、函館市の五稜郭公園内で行われた。実行委(宮下俊雄委員長)関係者や高校生のボランティアら約120人が作業に取り組み、12月1日からの点灯を心待ちにした。
断続的に雪が降りしきる厳しい寒さの中、参加者は万が一堀に落ちた場合に備え、ライフジャケットを身に着け作業開始。所定の場所に一つずつ丁寧に電球を取り付けていった。
今年は堀の周囲約1・8キロに約2000個の電球を設置。これまではすべて白熱電球だったが、今回初めてLED電球を200個導入。数年かけてすべてをLEDに取り替えるという。
函館工業高校2年で野球部の笹川悠さんは「ボランティアに参加したのは初めてだったが、他の学校の生徒と協力しながら気持ちよく仕事ができた。観光客の皆さんにイルミネーションを楽しんでもらいたい」と笑顔で話していた。
イベントは1日から来年の2月28日まで開催。毎日午後5時~同8時に点灯する(2月10日以降は午後5時半~同8時)。また、12月3日には午後5時から花火を打ち上げ、同5時半から五稜郭タワー1階アトリウムで「五稜星の夢ミニコンサート」を開く。入場無料。(小川俊之)