函館市の「二十歳の集い」には外国人技能実習生も参加した。清掃の仕事をするベトナム人技能実習生のブイ・ティ・トゥ・タオさん(20)とグン・ティ・トゥ・ヒエンさん(19)。華やかな振り袖に身を包み、母国と異なる日本文化を体験した。
タオさんとヒエンさんは、総合ビルメンテナンス業「マルゼンシステムズ」(末広町、田中千尋社長)が受け入れている技能実習生3期生5人のうちの2人。昨年6月から函館で研修を積んでいる。勤務先は函館五稜郭病院。
北海道国際交流センター(HIF)が無料で着物を貸し出しており、2人が振り袖を着るのは初めての経験だ。田中社長と同僚たちが会場に駆け付け、2人の晴れ舞台を祝福した。
ヒエンさんはベトナムの民族衣装アオザイと比べ「着物はきれいだけど、着るのが難しい」と笑顔を見せた。タオさんは「今月末に資格試験があり、実技と学科の勉強で忙しい。日本語も頑張って覚えていく」と話した。(竹田 亘)