JR北海道が13日、来年3月26日に開業する北海道新幹線について、新函館北斗―東京間の通常料金(運賃と指定席料金)を2万2690円と設定したことに対し、航空各社は「妥当な金額」との考え方を示した一方、同社が同区間の割引運賃を検討していることから、今後は新幹線と飛行機の価格競争にも注目が集まりそうだ
函館―羽田線は、航空会社3社で1日計8往復運航片道運賃は、早期割引の最安値で1万円前後、利用前1カ月以内の購入では1万円台後半から2万円台後半となっている
日本航空函館支店の磯村康志支店長は、新函館北斗―東京間の料金について「想定内の金額」とした上で、「割引料金が発表された際には、内容を吟味して適切な対応をとる」とし、既存運賃の改訂を示唆した
全日空函館支店の坂元洋一郎支店長は、北陸新幹線金沢―長野間の開業時に、東京と北陸間の陸路、空路で激しい料金競争が起きたことを挙げながら「前例を考えると、新幹線のダイヤと割引率の妥当性を総合的に判断した上で、料金の見直しすることになるだろう」とした
JR北海道は同日、新函館北斗―新青森間の料金について、通常運賃の4割引きとなる片道4350円を割引設定例として提示新函館北斗―東京間の割引切符は「JR東日本と協議し、12月のダイヤ発表以降に概要を発表したい」としている(山田大輔)