函館市などが進めるJR函館駅前通の再整備計画について、駅前再開発ビル「キラリス函館」と棒二森屋前に向かい合う形で高さ10メートルのシンボル照明柱2基の設置や、集魚灯をモチーフとした街路灯のデザインを検討していることが29日、函館都心商店街振興組合(渡辺良三理事長)の大門商店街活性化懇話会で明らかになった
懇話会には駅前通に店舗を構える組合員ら20人が出席中心市街地トータルデザインの提案者「ワークヴィジョンズ」(東京)の西村浩代表や、市の中心市街地再生担当者らが景観整備の方針を示した
西村代表は、大門・駅前地区のゲートとして大照明柱の設置を提案上部に行くほど広がる扇子形のデザインで「函館の造船技術に見られる重厚さと、かつての華やかな大門に感じられた色気を融合させた」とする歩道用照明柱は、かつて北洋漁業でにぎわった大門の歴史から集魚灯をモチーフとし、暖かみのある光を照らす
西村代表は「地域の方々と話し合い、社会の状況が変わっても維持管理がしやすい柔軟性あるデザインを提供していきたい」と話している(金子真人)