プリンセス・クルーズ社の「サファイア・プリンセス」(11万5875トン)とシルバーシー・クルーズ社の「シルバー・シャドー」(2万8258トン)の豪華客船2隻が29日、函館港に相次いで寄港した同じ日に2隻が入港するのは初めてで、多くの市民が優美な姿の共演を楽しみ、両船の乗客も観光を楽しんだ
「ダイヤモンド・プリンセス」の姉妹船の「サファイア」は初寄港午前6時半過ぎ、北斗市七重浜付近から西防波堤付近に大きな虹のアーチが架かり、その間をくぐり抜けるように進入し、港町埠頭(ふとう)に接岸した中国・上海を26日に出港後、函館が最初の寄港地若い乗客が目立ち、60台の観光バスでツアーへと出掛けたほか、七重浜周辺の商業施設に向けたシャトルバスも運行された
船内で行われた歓迎式で片岡格副市長は「日本で建造された最大の船で、多くの市民が初寄港を楽しみにしていた」と歓迎函館港湾振興会の兵頭法史会長から初寄港記念の盾などが贈られたトッド・マクベイ船長は「これからも函館との交流が続くことを願っている」と述べた
一方、「シルバー」は午前8時過ぎ、朝日と広がる青空に真っ白な船体を輝かせながら入港2年ぶり8回目の寄港で西埠頭への接岸は今回が初で、函館山の展望台などで多くの写真愛好家らが2隻同時のショットを狙っていた乗客は欧米人が中心で、シャトルバスの乗降場所となった青函連絡船記念館付近では、遺愛女子高校英語科の生徒有志約30人が乗客とのコミュニケーションを楽しんだ