JR北海道は16日、来年3月26日の北海道新幹線開業に合わせ、函館―新函館北斗間を結ぶアクセス列車「はこだてライナー」を1日16往復運行すると発表したまた、函館―札幌間の特急「スーパー北斗」「北斗」は、現在の9往復から12往復に増便する一方で、特急「スーパー白鳥」「白鳥」(いずれも函館―新青森)と急行「はまなす」(札幌―青森)、寝台特急「カシオペア」(札幌―上野)の運行は、来年3月で取り止める
はこだてライナーは、すべての北海道新幹線と接続を図り、函館―新函館北斗間を最短17分で結ぶ通常時は3両編成(定員441人)で運行し、開業時や繁忙期は6両編成として、輸送力の強化を図る
函館―札幌間の特急列車は、新函館北斗駅を早朝、深夜に発着する便を除いたほとんどの新幹線に接続し、利用客の利便性を図る
一方、カシオペアの廃止で、本州と北海道を結ぶ寝台特急は全て姿を消す新幹線開業に伴う青函トンネルの架線電圧の変更により、客車をけん引する現在の機関車が使用できなくなるためで、はまなすも同様の理由で廃止となる
ただ、1999年デビューのカシオペアをめぐっては、運行期間が16年とまだ短いこともあり、JR東日本鉄道事業本部の赤石良治営業部長は「廃車する計画はなく、本州内で走らせるなど活用方法を考えたい」としている