JR札幌駅前のセンチュリーロイヤルホテルなどを運営する札幌国際観光(札幌、桶川昌幸社長)は、JR函館駅近隣のベイエリアにリゾートホテルの建設を計画していることを明らかにした来年3月の北海道新幹線開業で、大幅な増加が見込まれる観光客を取り込む狙いだ
建設予定地は、今月1日に函館市内の企業から取得した大手町22にある約4000平方メートルの更地=別図JR函館駅から徒歩5分で、函館朝市や金森赤レンガ倉庫群などの観光名所も近い
開業日は「現時点で明言することはできないが、できるだけ早く計画を進めていきたい」(同社営業企画室)としており、順調に進めば来春に着工、完成は2017年中となる見通し
館内にはレストランや温泉施設を備えるほか、客室はツインルームで一般的な25平方メートルよりも広く設計するなど、宿泊客がゆっくりとくつろげる空間を提供する
同社は「函館は国内外から多くの人が訪れる有名観光地しっかりとしたセンチュリーのおもてなしを提供していきたい」としている
函館では、新幹線開業による宿泊需要の拡大が見込まれており、JR函館駅前の市有地にも大手住宅メーカーがホテルと飲食、物販の複合施設を建設する構想を市に提案するなど、宿泊施設新設の動きが広がっている(金子真人)