スペインの伝統的な飲食文化「バル街」を函館市内の西部地区で展開する「函館西部地区バル街」(実行委主催)が4日、同地区で開かれたグループ客や家族連れらが参加飲食店を巡り、料理や酒を楽しんだ
各飲食店で特別に用意したピンチョス(つまみ)や酒をはしごする人気イベントで、今回で24回目居酒屋やパブ、レストランなど70店が参加同地区以外では江差町や木古内町、弘前市などからも出店があった
スタート時間の午後2時には市地域交流まちづくりセンター(末広町)でオープニングセレモニーが行われ、函館市の片岡格副市長やスペイン大使館のサンティアゴ・エレロ・アミーゴ文化参事官らが出席実行委の深谷宏治委員長が「きょう1日を存分に楽しんで」とあいさつし、サンティアゴ参事官は「バル街はスペインの概念を表したイベント」とたたえた
地区内では、着物姿で巡る女性グループや仕事帰りのサラリーマンらが専用のマップを手にお目当ての店を巡る光景があちらこちらで見られ、行列ができる店もあった末広町のアクロス十字街前では生ハムやチーズ、ワインの振る舞いサービスが行われ、100メートル以上の長い列ができる盛況だった
長男の良歩得(らふぁえる)ちゃん(4)や友人とともに3年ぶりに参加した秋山清美さん(45)は「新たな出会いが生まれるのがバル街の魅力きょうは息子と一緒に楽しめたのが何より」と満喫していた(鈴木潤)