函館市は25日午後1時半から、市地域交流まちづくりセンター(末広町23)で、認知症の人やその家族が交流し、認知症への理解を深めたり介護の悩みを話し合ったりする「だれでも認知症カフェ」を初開催する保健師や地域包括支援センターの職員などが参加するほか、一般市民の入場も自由市保健福祉部高齢福祉課は「広く症状や介護の実態を周知することで、住みよい地域づくりにつながれば」と期待を寄せている
認知症カフェの開催は、1月に国が定めた認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)の中で重要施策として位置付けられており、全国各地で同様の取り組みが行われている函館市内では民間団体「函館認知症の人を支える会」が定期的に開いている中、市としての開催は初となる
当日は、市の保健師が早期発見・治療につなげる重要性や予防法について説明する健康講座を行うまた、日々介護をしている家族や関係者の集いの場を提供し、困りごとや介護の仕方を話し合うことで介護者の負担軽減につなげる
地域包括支援センターや理学療法士などと相談できる機会も設けており、専門的な情報を知ったり介護サービスの紹介を受けたりできるのも特徴だ
第7次市高齢者保健福祉計画・第6期市介護保険事業計画(2015~17年度)では、14年度の認知症高齢者は9959人、25年には約2000人増の1万2135人に上ると推計しており、今後一層の支援体制強化が必要とされる同課は「介護について誰に相談していいか理解していない人もいるカフェを通じてきちんとした知識を身に付けてほしい」と参加を呼び掛けている(蝦名達也)