JR北海道が北海道新幹線の開業日を来年3月26日とする方向で、国やJR各社と最終調整していることが12日、関係者への取材で分かった9月にも正式発表する見通しで、開業に向けたムードが一気に加速しそうだ
北海道新幹線新函館北斗?新青森間の開業をめぐっては、2005年に工事実施計画が認可、着工され、運行開始予定は15年度末とされていた
国土交通省鉄道局によると、新幹線の開業日は、JRグループが春に一斉に行うダイヤ改正日に合わせることが多く、通勤・通学客への影響が少ない土曜日に設定されることが一般的という
このため、同社は来年3月の土曜日に候補を絞り、調整を進めてきたとみられる関係者は「安全に開業日を迎えるのが使命」としており、年度末で雪による交通障害が起こる可能性が最も低い3月下旬で調整を進めている模様だ
また、同社は寒冷地で新幹線車両が機能するかを確認する「冬期性能検証」を昨年度に続いて本年度も実施する予定で、テスト時間を十分確保する狙いもあるとみられる
開業日が固まりつつあることを受け、函館市内の経済関係者は「いよいよ正式なカウントダウンが始まる開業への機運に火がつき、一気にムードが盛り上がるのでは」と期待を寄せている(山田大輔)