市民に長年親しまれた大手スーパーマーケット・ダイエーの〝オレンジ看板〟が8月末で見納めとなる流通大手イオン(本社・千葉市)が今年1月にダイエーを完全子会社化、9月1日から道内のダイエー系列の店舗が「イオン」「マックスバリュ」となるためだ近隣住民らは、慣れ親しんだダイエーの名がなくなることに、寂しさや戸惑いの声を上げている
イオンは4月、ダイエーの事業再編計画を発表9月1日付で、ダイエーが持つ道内17店を傘下のイオン北海道(札幌)とマックスバリュ北海道(同)に移管する方針を打ち出していた
函館・近郊では、ダイエー湯川店と上磯店がイオンに、柏木店などグルメシティ4店がマックスバリュとなるすでに一部店舗では屋上看板の取り外し工事が始まっており、建て替えを行う深堀店は閉店セールを実施している
函館市民にとって、ダイエーのトレードマークは、店舗が「ホリタ」として営業していた時代からなじみのあるもの市内の主婦(65)は、「ホリタの時から当たり前のように買い物に通っている時代の流れなのかもしれないが残念です」と名残惜しむまた、別の主婦(48)は「店名が変わっても、不便にならないようにしてほしい」と注文をつける
函館地区で、現在の2店から6店へ増えるマックスバリュ北海道の担当者は「ダイエーが築いてきた強みを生かしながら、地域に合った商品構成を考え、お客様に迷惑をかけないよう展開していきたい」としている(山田大輔)