函館山ロープウェイ(函館市元町)は28日に開いた株主総会と取締役会で、本間秀之社長(65)が退任し、後任に日本政策投資銀行(政投銀)出身の竹村隆氏(56)が就任した同社は2016年3月の北海道新幹線開業を見据え、改修工事を進めている竹村社長は「11月のグランドオープンに向けて全力を尽くしたい」と抱負を語った
竹村氏は山形県出身東北大学を卒業後、北海道東北開発公庫(現在の政投銀)に入庫経理や財務畑が長く、2010年に地域企画部長となり、11年からは日本海エル・エヌ・ジー(新潟県)の取締役経理部長を務めた退任した本間氏は11年に社長就任東日本大震災直後の観光客激減という苦しい状況を切り抜け、施設の大幅改修に取り組んだ
函館観光の中心的役割を担う同施設のトップに就いた竹村氏「観光拠点として大きな期待を寄せられており、来年3月の北海道新幹線開業に向けて弾みがつくような会社運営をしていく」と強調また、「函館市と一緒に東南アジアからの誘客に力を入れるほか、新幹線のターゲットとなる関東への営業活動を展開していきたい」と語った(松宮一郎)