プログラミング教室のD-SCHOOL北海道は、学校休業中の小中学生を対象としたオンラインスクール体験を5月末までの期間限定で実施している。オンライン会議システムを活用した取り組みで「朝の会」の出席確認からスタートし、同スクールスタッフが児童らの学習をサポートしている。
新型コロナウイルスの影響に伴う学校休業に合わせて、同スクールでも函館や札幌の各教室での指導を休止中。運営会社のシーラクンス(札幌)の藤澤義博社長は「学校の休業で子どもたちの生活習慣の乱れを心配する保護者からの声があった」と話し、大型連休明けの11日からオンラインスクール体験を企画した。
決まった時刻に開催することで生活リズムをつくることも狙いで、午前9時半に朝の会を始め、パソコンに慣れ親しんでもらうためタイピング練習などの時間を設ける。1、2時間目にはオンライン学習システムや各自の課題、自己学習の時間を設け、チャット機能を使って札幌のスタッフが個別の質問にも応じる。
1週目は札幌、函館のスクール生を中心に毎日40~50人が参加。子どもたちにとって画面越しでもスタッフや仲間と同じ時間を共有することが学習意欲の向上や集中して取り組む環境になっているという。
藤澤社長は「学年も違う子どもたちだが、札幌、函館間の交流が持てたことも大きい」とし、「新型コロナウイルスに限らず、災害時に学校が休校になることもあり、オンライン授業の有効性を感じている。少しでも子どもたちの学習環境を整えることができれば」と話している。
参加無料。スクール生以外の参加も可能で、18~22日、25~29日も午前9時半から同11時半まで実施。Zoomを導入したパソコン、タブレット端末を推奨。同スクールホームページ(https://dschoolーh.com/)から申し込む。問い合わせは同スクール(0138・76・9284)へ。(今井正一)