道教育大附属特別支援学校(紀藤典夫校長)は、新型コロナウイルスの感染拡大で休校中の児童生徒を励まそうと、同校の教職員がオリジナル応援ソング「学校で待っているよ」を制作した。歌は教職員が出演し、動画にまとめ、4月24日から同校ホームページで公開している。
同校では4月8日に入学式と始業式を行い、新学期をスタートしたが、ウイルス拡大による道からの要請を受け、同20日から休校している。休校決定に合わせて、自宅で少しでも明るい気持ちで過ごし、学習にも役立ててもらおうと、同校の中村耕太郎教諭(37)が中心となり、応援ソングと動画の制作を進めてきた。
中村教諭は「歌で、家で過ごす子どもたちを元気づけたい」と作詞作曲を担当。児童生徒のほか、保護者などすべての人に伝わるよう率直で柔らかい言葉で歌詞をつづり、「元気を出していつでもどこでも君の力になるから」と、子どもたちにそっと寄り添う歌詞とメロディーになっている。
中村教諭が制作後、ほかの教職員がピアノやベース、タンバリンで参加。演奏の様子を撮影し、動画を仕上げた。ベースで参加した若山大輔教諭(42)「教員や友人に会えないのは気持ちがふさぎ込んでしまうと思う。動画を通じて学校とつながっているという前向きな気持ちになってもらえたら」と話している。
動画は同校ホームページ(https://www.hokkyodai.ac.jp/fuzoku_hak_tokushi/movieーtest.html)で視聴可能。今後も同校では工作や手遊びなど自宅での過ごし方の参考になる動画の制作を予定している。(飯尾遼太)