函館市教委と渡島総合振興局が今夏に展開したスタンプラリー「こども学芸員 Jomonとれじゃーはんてぃんぐ」の達成者によるミニ企画展が、3日から市立函館博物館で開かれる。10月31日には達成者のうち小学生の希望者28人が展示資料を制作するワークショップに取り組んだ。
スタンプラリーは8、9月に函館、北斗、七飯、森、木古内、福島、松前、八雲の計9施設で実施。スタンプを集めると縄文関連グッズがもらえ、205人が9施設すべてを回った。ミニ企画展は子どもたちに縄文文化への理解を一層深めてもらおうと開く。
参加者は5つのグループに分かれて展示資料を制作。このうち土器の復元では、ばらばらな状態の土器を接着剤やガムテープで接合し、形が合うと子どもたちは大喜び。また、博物館内に竪穴住居を再現しようと段ボールで住居の形を造ったり、柱を立てる作業などに取り組んでいた。
函館中の沢小学校5年の岩館蒼一郎君(10)は母親の亜希子さん(46)と土器の復元に挑戦。「土器をちゃんと触ったのは初めて。面白いけど大変だった」と話していた。3日午後1時からは参加者による展示の解説が行われる。展示は来年1月28日まで。(千葉卓陽)