成人の日の14日、第71回函館市成人祭(市、市教委主催)が函館アリーナで開かれた。穏やかな天候に恵まれ、1235人が華やかな振り袖や真新しいスーツに身を包み、平成最後の新成人として式に臨んだ。大人の自覚と責任を胸に刻むとともに、新しい時代に向き合う決意を新たにした。(山崎大和)
今年度の対象者は、1998年4月2日~99年4月1日に生まれた2049人(男性1055人、女性994人)で、前年度より111人少ない。
式典で工藤寿樹市長は「人口減少が進んでいく時代を悲観的に捉える人が多いが、私は必ずしもそう思っていない。一人一人の幸せや豊かさ、個々人を大切にするきっかけになる」と強調した上で「大きな夢でなくてもいい。小さな夢でも持ち続け、粘り強くチャレンジしてほしい」とエールを送った。
新成人を代表し、中川涼太さん(20)と湯澤樹奈さん(同)が「若いエネルギーと大人の自覚を持ち、国際社会の一員として信頼される社会人になる。先人が築き上げ、培ってきた地域の文化や伝統をこれからも守り、創造し、愛する郷土である函館の発展に努める」と宣誓した。
函館の歩みを紹介する映像上映もあり、まちの発展を支えた重要な出来事を振り返った。
式後には祝賀行事(実行委主催)も行い、初めて企画した健康づくり啓発コーナーや、無料の健康チェック、駄菓子の詰め合わせ配布、中学時代の恩師からのメッセージ、新函館ゆるキャラ総選挙に参加した人を対象にした大抽選会などで盛り上がった。