函館福島県人会(島昌之会長)は9日、高龍寺(船見町、永井正人住職)にある「傷心惨目の碑」前で碑前祭を行った。会員ら29人が参列し、箱館戦争(1868~69年)で命を落とした会津藩士らに祈りをささげた。
箱館戦争時、高龍寺には旧幕府軍の負傷者を収容する箱館病院分院が設けられていた。寺が現在地に移転した1880(明治13)年に旧会津藩関係者が慰霊のため碑を建立。同県人会は、箱館総攻撃があった1869年5月11日(旧暦)に合わせ、毎年供養を続けている。
この日は読経が響く中、参列者が順に焼香し、激戦の歴史に思いを寄せた。永井住職は「今の生活は先人の思いや犠牲の上に成り立っている。礎になった方々に感謝を伝え、過去と未来に胸を張っていかなければならない」と説いた。宮城県人会、福島県北海道事務所などからも関係者が訪れ、手を合わせた。
島会長は「会員は減少しているが、今後は秋田、宮城などの県人会と協力して、お互いの古里を支え合いたい」とした上で「大きな苦労をし、戦争で亡くなった先人の思いを後世につなげていきたい」と話していた。(中島遼泰郎)



