医療法人雄心会函館新都市病院(石川町、原口浩一院長)が、今年度の北海道社会貢献賞(救急医療功労者)を受賞した。11月に札幌市で開かれた道医師会創立72周年記念式典の席上で表彰式があり、原口院長が鈴木直道知事から表彰状を受け取った。
同賞は、長年にわたり救急医療に尽力し、特に功績のあった医療機関に贈られる。同院は、1987年の開院当初から救急告示医療機関の指定を受け、脳神経外科を中心に地域の救急医療に献身してきた。
同院では、2012年2月に急患室を従来の約3倍の広さに拡充。30年余り救急車を受け入れ続けたことが評価された。原口院長は「表彰を知ったときは驚いたが、今までの積み重ねで頑張ってきたことが報われ、うれしい気持ちです」と喜びをかみしめている。
同院によると、年間救急搬送される約1400件のうち、約半数が脳卒中で「頭痛」「吐き気」などの症状で診療時間外に来院するケースも多いという。
原口院長は「これからのモチベーションも上がり、より一層励みになる。脳卒中でのカテーテル治療や技術を駆使し、一人でも多くの患者を助けたい」と気を引き締めている。(木村京子)